2014年5月3日土曜日

愛する人   後味  ☆☆☆

原題 は、Mother and Child
邦題の”愛する人” とは、子供 もしくは 母親のことです。


ロドリゴ・ガルシア監督の作品。

名前は覚えていなくても、知らず知らずのうちに、
”彼女を見ればわかること”、”パッセンジャーズ”など、
この監督さんの作品を見ていました。

本作は、”彼女を見ればわかること” 風な作品です。

愛する人 [DVD]


3人の女性の物語が平行して進みます。

(1)エリザベス(ナオミ・ワッツ
    産まれてすぐに養子に出され、孤独だが優秀な弁護士。
   上司のポール(サミュエル・L・ジャクソン)や、お隣に住む新婚さんの旦那まで
   手玉に取る、男勝りの強い女性。
   しかし、ポールの子供を宿してしまい、堕胎か生むか選択することに、
   キャリアウーマンの彼女、
   婦人科医も当然、堕胎と思っていたが、、、

(2)カレン(アネット・ベニング
    年老いた老母と暮らす療法士。
    見始めた最初から、もしかしたらと思っていたが、
    14歳の時にエリザベスを産み養子に出したのが彼女。
    ”捨てた”ことへの罪悪感と子供への思いを性追い続ける女性。
    母の死と伴侶を得たことをきっかけに、子供を捜し始める。
    エリザベスを探しにカレンが子供を預けた施設をおとづれるものの、
    個人情報保護が壁となり、連絡先を教えてもらえない。
    許されるのは手紙を書くことのみ。


(3)ルーシー(ケリー・ワシントン
   ケーキ屋で働くアフリカ系アメリカ人。
   結婚はしているが、子供ができず、養子をとろうと努力している。
   ある養子縁組紹介施設で、養子縁組のための実母との面接を受ける。
そう、この施設が、エリザベスさんが育った施設。

当初 (1)(2)は直接関係はあるが、(3)は直接絡み合いはなおいのではないかと
思っていたが、不謹慎だが、見事にからんできます。

親とは子とはを考えさせられる良作。

ルーシーは当然、
そして
エリザベスの子供の父親も有色人種。
カレンの伴侶も有色人種。

白人と有色人種の恋愛という、違和感があってもおかしくない設定ですが
まったく違和感がないところも、この作品の魅力です。

うまい監督さん。

悲しい話ですが希望のある終わり方ゆえ

後味  ☆☆☆

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