でも本作は政治も経済もまったく関係ない娯楽作。
オリバーストーン作というよりも、グロクない タランティーノ作 といった映画。
なんといっても、キャスティングがすごい。
主演はショーン・ペン。
この男、映画を最後まで見ても彼の生い立ちや、物語にいたるまでの背景はまったく不明。
ただただ面倒なことに巻き込まれてしまった不幸な男。
それで十分なのがこの映画。
そして、ジェニファー・ロペス。
初めて見ました。彼女が汚れ役やっている映画。
いつもと違うメークをし寂れた田舎街に住む不幸な主婦役。
その夫役に、ニック・ノルティ。
病気デモしたのかと心配になるくらいやせ細っており、サディスティックな役。
とかく神経質なひ弱な男の役が多い、ビリー・ボブ・ソーントン。
ショーン・ペンが車の修理を頼む修理工場の男。
でっぷりとしたお腹。下品な笑顔。変身ぶりがすごい。迫真の役作り。
オリバーストーンへのリスペクトから集まった俳優人なのか。
その他に街に住む人、脇役も、つわものぞろい。
ホアキン・フェニックス(チンピラ役)、ジョン・ヴォイト(盲目の老人)、リブ・タイラー(街の娘役::カメオ出演)
物語は、どこかで強盗をし大金を得た主人公が、借金を返しに行こうと車を走らせていると、
車のレギュレータの調子が悪くなり、修理をしようと見知らぬ田舎街に立ち寄ることに。
それがタイトルの ”Uターン”。
修理工場に車を預け、修理するまで数時間。時間をつぶそうと田舎街をおとずれ、、
そこで、
、、
全米を揺るがすような犯罪が起きるわけでも、何かメッセージがあるわけでもないため、
ストーりーを書くと野暮になるのでここには書きません。
全体を支配する荒廃した雰囲気。
漫画チックな演出。
でも、ジェニファー・ロペスだけは、本作に出演して損をしたと思えて仕方が無い。
おもしろい映画です。
エンディングもよくできてます。
後味 ★★★
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