2012年11月18日日曜日

Uターン   後味 ★★★

政治色の濃い映画を多数撮っている オリバー・ストーン監督の作品。

でも本作は政治も経済もまったく関係ない娯楽作。

オリバーストーン作というよりも、グロクない タランティーノ作 といった映画。

なんといっても、キャスティングがすごい。

主演はショーン・ペン
 この男、映画を最後まで見ても彼の生い立ちや、物語にいたるまでの背景はまったく不明。
 ただただ面倒なことに巻き込まれてしまった不幸な男。
 それで十分なのがこの映画。

そして、ジェニファー・ロペス
初めて見ました。彼女が汚れ役やっている映画。
いつもと違うメークをし寂れた田舎街に住む不幸な主婦役。

その夫役に、ニック・ノルティ。
病気デモしたのかと心配になるくらいやせ細っており、サディスティックな役。


とかく神経質なひ弱な男の役が多い、ビリー・ボブ・ソーントン
ショーン・ペンが車の修理を頼む修理工場の男。
でっぷりとしたお腹。下品な笑顔。変身ぶりがすごい。迫真の役作り。


オリバーストーンへのリスペクトから集まった俳優人なのか。
その他に街に住む人、脇役も、つわものぞろい。
ホアキン・フェニックス(チンピラ役)、ジョン・ヴォイト盲目の老人)、リブ・タイラー(街の娘役::カメオ出演)



物語は、どこかで強盗をし大金を得た主人公が、借金を返しに行こうと車を走らせていると、
車のレギュレータの調子が悪くなり、修理をしようと見知らぬ田舎街に立ち寄ることに。

それがタイトルの ”Uターン”。

修理工場に車を預け、修理するまで数時間。時間をつぶそうと田舎街をおとずれ、、

そこで、
、、

全米を揺るがすような犯罪が起きるわけでも、何かメッセージがあるわけでもないため、

ストーりーを書くと野暮になるのでここには書きません。


全体を支配する荒廃した雰囲気。
漫画チックな演出。

でも、ジェニファー・ロペスだけは、本作に出演して損をしたと思えて仕方が無い。


おもしろい映画です。

エンディングもよくできてます。

後味 ★★★

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