2012年9月9日日曜日

ミスト   後味 ★★★★ 

ミスト  霧

最悪な結末、後味のわるい映画、として有名な作品。

スティーブン・キングの小説 『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』 2本を映画化したフラン
ク・ダラボン監督の3本目がこれ。

本作を見るのは2回目だが、1回目はスーパーマーケットで昆虫のお化けと格闘しているところで、
ただのB級映画としか思えず、そこで熟睡してしまった。
最後まで見たのは今回が初めて。


ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』も決して後味のいい映画ではないが、本作はそれとは異質な作品。


前2作は、出演者へ感情移入することが前提となっているが、本作ではパニック映画のスタイルをとっているためか、人物をあまり深堀していないまま物語が進むため、非常に感情移入しにくい。それに失敗した可能性がある。それゆえ衝撃のラストシーンも唐突感で、あきれた映画という評価も下されてしまう。

クリスティーナの好きなコト でキャメロンディアスの相手役だったトーマス・ジェーンが主演しているが、感情移入ができないため誰が演じてもよく、それゆえ、B級映画と感じられることも多いのだろう。

しかしあの、『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル を撮った監督が、失敗するか?

感情移入できないのは意図したものとも考えられる。

本作では登場人物はあくまでも、ただただ1人間であればよかったのかも?
「人間なんてちっぽけなもの。色々考え努力しても運命には逆らえない」ということを際立たせるための演出か?

どちらと捉えるかで本作の評価が大きく分かれる。

問題作。

ただ、どちらにしても

後味は  ★★★★  です。


こちらに全映画のリストがあります。



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