2012年8月4日土曜日

私の中のあなた   後味  ☆☆☆

キャメロン・ディアス

 原題は my sister's keeper ”姉を延命する者” と約すべきでしょう 

邦題に比べると本当にダイレクト。 

本映画に限らず邦題は、ダイレクトな表現を避ける、
または
より全容を説明するように設定されることが多いが、
本映画に関しては邦題の”私の中のあなた”はいろんな意味に解釈できる。

 ”精神的な意味で”私の中のあなた。
 ”臓器移植という物理的な意味で”私の中のあなた。

邦題をつけることに賛否両論があるようですが、本作に関しては邦題を支持します。

  私の中のあなた

ジャケット右 キャメロン・ディアスが3人の子をもつ母親を


その夫を、”スピード2”のジェイソン・パトリックが、

ジャケット左 ”幸せの1ページ”のアビゲイル・ブレスリン が 次女 を


ジャケット右下  ソフィア・ヴァジリーヴァ が白血病を患う長女を


そして長男を加え、長女の病と闘う5人家族の物語。


ただ、
・長女へ必要な臓器を移植するために次女をもうけたこと
・次女が髄液などを姉へ提供し続けている


という事実が次第にわかり、
ただのお涙頂戴映画ではないことが明らかになってくる。


そして、さらに、
・次女が、「もう移植はしたくない」と両親を相手に裁判所に訴えを起こしてしまう、


序盤のあらすじを書くと、親子の骨肉の争いを描いた法廷映画のように聞こえるが、

本映画は家族愛を描いた映画です。

どこの家でも同じように、子供のこととなるとどうしてもイニシアティブをとる母親。

それが子供の生死にかかわるとなれば、暴走することも。

でも、長いことそれを認め、サポート・協力する家族。

家族がサポートしたのは、長女のためなのか、母親のためなのか?

母親の判断は善か悪か?

答えのない重いテーマのはずが、ジャケットに小さい写真で扱ってもらえなかった長女役のソフィアさんの演技と演出によるハッピーな気分にさせてくれる映画をなった良作。

後味 ☆☆☆


0 件のコメント:

コメントを投稿