主演 マット・ディロン(”ワイルド・シング”)
脇に サンドラ・ブロック、 ドン・チードル
群像劇というのか?
別々の場所で無関係に繰り広げられる物語を複数見せ、
その主人公たちが、ある時交わり、事件が起きる
という映画はいつからだったか流行し、相当数あり私もたくさん見てきました。
この映画もそういう映画ですが他と何かが違う。
ただこの映画は、”しっくりこない”。
それは、1点で交わらない 映画だから。
普通こういう映画は、1点で交わるから、”お見事”と感じ、満足を得たりするが
この映画は、そうではない。
それでも、だれもが ”衝撃的な映画”と感じるのでは?
その理由は、
”人種差別”をテーマに物語が繰り広げられるが、この映画はそれを否定しているように見えないからで、正確に言うと、「人種差別をしている人を憎んではいけない」「しょうがないよ」というメッセージを残す可能性のある稀有な映画だから。
それゆえ問題作といわれているのでは。
おそらく、監督は、善・悪ではなく、
”一寸先はわからない”
”人種差別をしている人間でも良心のかけらはある”
”人種差別をしている人間とそうではない人間 紙一重”
それゆえ、
”改心できる””人間は変われる”
といったメッセージを伝えたいのだと思うが、それが伝わるのか?
非常に危険な映画です。大人向けといいたい。
ひとつ気になったのが、白人代表のサンドラブロックの夫婦。
他の主人公(白人、ヒスパニック、黒人、アラブ?)に比べ、
比較的、善人ぽく普通に描かれている点です。
この映画にいなくてもよいキャラ、エピソードのように思う。
色々書いたが見てよかった映画であることは確かです。
それにしてもこのDVDの表紙の写真。なに??
これではまるで交通レスキュー隊が活躍するアクション映画のよう。
損してるのでは?
テーマが重く 後味 ★★★
後味リスト に全映画のリストがありますごらんください。
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